脳梗塞の細胞治療薬の開発(2004年-)

プロジェクト概要

細胞治療薬「NCS-01」を開発。これまで治療が不可能であった脳梗塞の治療方法の確立を試みる。

「再生医療」への期待の高まり
細胞を使って組織や機能の再生をはかる「再生医療」は、これまで治せなかった疾患を治せる治療方法として高い期待が寄せられている。
従来から、様々な細胞に変化(分化)できる幹細胞は、新たな治療方法に活用できるものとして期待されていたが、2006年の山中伸弥教授によるiPS細胞の発見を機に、実用化に向けた機運が更に高まっている。

 

「間葉系幹細胞」を用いた脳梗塞治療薬
2004年、iPS細胞の発見に遡ること2年、イーソリューションズは、間葉系幹細胞(※)を用いた脳梗塞治療薬研究に触れ、脳梗塞治療薬を事業化するために、複数社と共同でNCメディカルリサーチ株式会社を設立した。

NCメディカルリサーチでは、全ての研究開発を外部に委託する「バーチャル組織」を採用、固定費を削減し、継続的な組織運営を可能としている。この組織形態は、現在では、多くのバイオベンチャーや製薬会社でも採用されている。

  • 骨芽細胞、軟骨細胞、筋細胞、脂肪細胞、リンパ系、循環器系(心臓・血管)など様々な細胞への分化能をもつ体性幹細胞。骨や血管、心筋、神経系(脳、網膜など)などの再生医療への応用が期待されている

 

「他家細胞」としての開発推進
当初、患者の細胞を体外で増殖させてから患者自身に戻す「自家細胞」による治療法の確立を目指し、日本国内で開発を行っていた。しかし、「自家細胞」治療は工業性が低く、薬剤としてより多くの患者に届けるためには、健康なドナーから治療薬を作る「他家細胞」治療として開発する必要があった。また、当時の日本は、再生医療に関する法律、開発のサポート体制が整っていなかった。

そこで、2008年、開発拠点を米国へ移し、「他家細胞」での開発を推進、現在開発中の薬剤である「NCS-01」の確立に至った。

 

国内機運の高まりによる国内開発の推進
山中教授らが2012年にノーベル賞を受賞したことで、日本の再生医療への期待は更に高まり、2014年には再生医療に関する法律が改正、早ければ2年程度という世界に類のない短期間で国の承認を得て販売することが可能となった。さらに、細胞の培養受託事業者や開発支援事業者も再生医療に参画。開発のサポート体制が整いつつある。

その他のプロジェクト

トップへもどる
© e-solutions inc. All Rights Reserved.