【スタディ】世界のエクセレントカンパニーのビジネスモデル変革:airbnb編

【スタディ】世界のエクセレントカンパニーのビジネスモデル変革:airbnb編
プロジェクト概要

事業構造の変革に迫られていたクライアント企業の新しいビジネスモデルの検討に向け、世界のエクセレントカンパニーの1つであるairbnbのビジネスモデル変革事例を分析した。

従来の旅行事業の課題
従来の旅行業界では、マッチング事業者である旅行代理店が旅行者に宿泊施設を紹介し、旅行者から支払われる旅行代金から手数料を得るビジネスモデルであった。しかし、そのような既存のビジネスモデルでは、オリンピックやサッカーワールドカップなど、一過性の宿泊需要に対して柔軟に宿泊機能を提供することが難しく、また、宿泊だけではなく体験や交流を重視するなど、旅行者のニーズがパーソナライズ化する中で、ニーズへの対応が困難になることが考えられた。

延べ100万泊、6,000万人以上の宿泊予約
2008年に創業されたairbnbは、旅行者とのマッチング事業を展開し、191ケ国、3.4万都市以上で200万件の宿泊物件が登録され、創業以来、延べ100万泊、6,000万人以上の観光客の宿泊予約の手配を行ってきた。
airbnbの急成長は、オリンピック開催時のロンドンなど、確実な需要が見込め、民泊の事業効率が良い地域において同業他社の買収を行うなど積極的な事業展開を行ってきたことが一因である考えられる。また、登録されている200万件を超える多種多様な宿泊物件は、旅行者自身に「暮らす」ように感じさせるものであり、旅行者の多様なニーズに応えるものとなっている。さらに、宿泊物件の拡充を図るべく、ホスト(物件所有者)向けの保障制度の導入やプロカメラマンによる無料の物件撮影など、手厚いサポート体制も提供。良質なホストと利用者を維持するために、相互レビューの公開なども行っている。

既存の宿泊事業者や旅行会社との差別化戦略
airbnbは、今後も、検索履歴などから旅行者にカスタイマズされたレストランや観光施設などの情報サービス提供することも予定しており、既存の宿泊事業者や旅行会社との差別化を図っていくと想定される。

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