うつ病啓発集中キャンペーン
プロジェクト概要

厚生労働省に対し、富山県におけるうつ病への理解促進に向けて啓発事業を実施した。

自殺の主因としてのうつ病
日本で起きている年間3万件以上の自殺のうち、75%の方が精神疾患を患っている可能性があり、うち46%がうつ病に起因するといわれている。厚生労働省によると、うつ病の患者数は1999年から2008年までに2.5倍も増加し、潜在患者を含めるとその数は400万人にものぼっていた。この背景には、社会においてうつ病は個人の問題であり、特別な人だけがかかる病気であるとの理解不足から、潜在患者が周囲に助けを求めにくい状況があった。そこで、イーソリューションズは全国平均以上の精神疾患の入院者数を有し、既存のうつ病対策との相乗効果が見込まれる富山県で、うつ病に対する認知/理解を向上させる啓発キャンペーン「富山うつプロジェクト」を企業/団体と連携して行った。

うつ病認知集中キャンペーン
「富山うつプロジェクト」では、「うつは、みんなで治す病気です」をキャッチフレーズに、テレビCM、新聞広告、ポスター等を通じた啓発キャンペーンを実施した。また、北陸電力や富山経済同友会等、賛同企業/団体の連携の場を構築した事で、県外への横展開や、「認知」から「理解」「行動」へと運動の更なる拡大が見られた。具体例として、上司や部下、夫婦等、うつ病啓発キャンペーンの4つのターゲットセグメントに応じて、8種類のテレビCMを制作し、富山県の主要テレビ3局において9日間で計176回の放映を行った。集中キャンペーン実施後の視聴者に対するアンケートでは、うつ病は社会全体で取り組むべき病気であり、誰もがかかる可能性があるという認識が事前調査に比べて17%増加しており、大きな意識変革が見られた。

官民連携が導くキャンペーンの成功
本キャンペーンを実現するにあたり、医療機関や経済同友会等計27の企業/団体の理解促進とそれぞれの足並みを揃えた工程管理が必要不可欠であった。そこで、イーソリューションズは公的機関、専門医(大学病院)、主治医、産業医(大手企業の健康管理室)、民間企業、そしてメディアとのシームレスな連携の仕組みを構築し、官民連携で「うつ」に取組む足がかりを作ったことで、本キャンペーンでは、PR予算に対し、約10倍の効果(広告換算)をあげている。

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