社会課題を解決する成長戦略(新たなIRシナリオの考察)

社会課題を解決する成長戦略(新たなIRシナリオの考察)
プロジェクト概要

世界的にESG投資(環境(Environment)、社会(Social)、企業統治(Governance)に配慮している企業への投資)が普及する中、海外では、急成長する企業は自社の事業を通じた社会課題の解決を訴求することで自社の魅力を投資家に伝えるIR活動を行い始めている。そこで、イーソリューションズはメーカーにおける新たなIRシナリオの構築を考察した。

企業環境の変化に伴う新たなIR
近年、社会が成熟し様々な社会課題が表出する中で、企業は自社の成長だけではなく、事業を通じて社会課題を解決することが求められるようになってきた。また、社会貢献に積極的な企業における社員の定着率は通常の5倍とも言われており、社会貢献は、企業にとって重要なテーマになりつつあった。このような背景のもと、海外では、自社の成長を通じた社会課題の解決を標榜することで、投資家からの注目を集めていることが判明した。

急成長する海外企業のIRシナリオ
GEは、IoT技術を核としたデジタル事業の売上高を、2020年までに150億ドルにまで成長させることを明言している。同時に、自社の技術が普及することで、製造業を含む産業全体が効率化され、生産性の向上・環境負荷低減など社会課題の解決を図ることが可能であると投資家に向けて発信している。
ライドシェアを世界展開しているUBERは、未上場企業ながらもその評価額はトヨタ自動車の3.4倍以上の625億ドルとされている。UBERは、自社の成長戦略だけでなく、ライドシェアの普及によって都市における渋滞の緩和を促し、排ガスの排出量減少に貢献すると訴え、これまでに125億ドルもの資金を調達してきた。

日本企業のIRシナリオ
従来、某メーカーでは、その高い技術力を活かした技術由来の製品開発に注力し、ビジネスモデルも製品の売切モデルが中心であった。また、IRにおいても自社の技術力や高品質な製品を訴求してきた。
イーソリューションズは、某メーカーが持つ高い技術力を活かした新たなビジネスモデルの創出や戦略パートナーのパートナリングによる事業化の支援を行ってきたを踏まえ、これらの事業を通じた社会課題を解決するための成長戦略をIRシナリオとして社会に発信する仕組み・ストーリーの考察を行った。

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