疾患発症の「家での早期発見」プロジェクト

疾患発症の「家での早期発見」プロジェクト
プロジェクト概要

高齢化が進む日本社会においては、循環器疾患の患者が増加傾向にある。循環器疾患の一つである脳卒中は、79%が「家」の中で発症しているという報告があり、脳卒中のような疾患発症の「家での早期発見」を実現し、早急な治療につなげることが重要である。
もし早期発見が実現できれば、死亡・後遺症の発生に伴う社会コストを最大3兆円削減できると試算している。
イーソリューションズでは、実現に向けて、住宅メーカーや他企業、専門家と共に「早期発見」から早期治療に繋げる一気通貫のサービス構築に取り組んでいる。

課題の認識
日本の高齢化率は世界最高の27.7%で、2036年には33.3%に達し、3人に1人が65歳以上になることが予測されている。 高齢化の社会課題として、医療費・介護費の増加による財政の圧迫、介護人材の不足等が予測されているが、課題の一つとして循環器疾患患者の増加がある。循環器疾患のうち、脳卒中は79%、心筋梗塞は67%が「家」で発症しているという報告も存在する。

課題のメカニズム分析
脳卒中には、発症から4.5時間以内にしか投与できないt-PAという有効な治療法がある。時間的制約をクリアするために治療・救急搬送体制の整備が進められているにも関わらず、発見の遅れや発症時刻の不確かさ等が原因で、投与対象となりうる脳卒中患者のうち約5%にしかt-PA投与ができていないとの調査結果がある。つまり、 発症を「早期発見」する仕組みが未整備であることがボトルネックとなっていると考えられる。

課題解決のデザイン
そこで、「家」で発症しやすい疾患/事故に対し、テクノロジーを応用することで、危険な状態を自動で「早期発見」し、早期治療に繋げる一気通貫のソリューションを構想した。もし「家」で脳卒中を「早期発見」し、早期治療に繋げることが出来れば、約6,900~8,900億円、更に、心筋梗塞、溺死、転倒・転落も加えると、最大3兆円の社会コスト(医療費・介護費・個人の労働損失額・企業の生産性低下による損失額)を削減できると国の研究機関と共同で試算した。

戦略的パートナリング
「家での早期発見」の社会的意義に共感してくださった住宅メーカーを中心に、国内の複数のリーディングカンパニーや、医学/工学の専門家、海外の権威ある研究機関がプロジェクトに参画し、「早期発見」の仕組構築に取り組んでいる。

プロジェクトマネジメント
様々な一流のプレイヤーの力をお借りしながら、技術を探索するチーム、ラボで実証実験を行うチーム、医学的な視点でエビデンスを追求するチーム、システムを構築するチーム等、役割を明確にし、社会実装に向けて一つの大きなプロジェクトチームとして動いている。

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