e未来をつくる仲間たち RECRUIT
Business Trip Report /<br>「街づくり」先進都市を視察<br>(アメリカ ポートランド・ボストン)
2022.04.25

Business Trip Report /
「街づくり」先進都市を視察
(アメリカ ポートランド・ボストン)

ライフデザイン事業部

※2019年掲載記事の再掲です。
2019年4月28日~5月5日に、ライフデザイン事業部のメンバーがアメリカのポートランドとボストンへ出張し、視察及び現地有識者へのヒアリングを行いました。それぞれで特徴のある街づくりへのアプローチに肌で触れてきた感想を聞きました。

「計画都市」ポートランド
オレゴン州にあるポートランドという都市は、市をあげてサスティナブルな街づくりを推進していることで世界から注目を集めています。特に、市の定めるガイドラインや補助などのインセンティブの活用によって「ウォーカブル」な街が実現されているのが印象的でした。歩道一つをとっても、椅子などが置かれ広く取られた歩道スペースの多目的利用や、一面ガラス張りになった1階部分(商業テナントが多い)が、魅力的な歩行空間を形成していました。
また、スマートシティを推進する行政関係の有識者へのヒアリングでは、長期的視点を持った市のリーダーシップを垣間見ることができ、ポートランドが「計画都市」と評されている所以を実感することができました。ポートランドが今注目される多くの「魅力」も過去の先見的な「計画」によるものです。次の時代の街の魅力づくりのための行政の取組や産学官連携のヒントを得た訪問となりました。

「イノベーション都市」ボストン
今回の出張で訪れたもう一つの街、ボストンは、よりボトムアップでの街づくりへの取組が印象的でした。イノベーションを後押しするための工夫を市が積極的に取り入れています。例えば今回訪問したボストン市役所の「Mayor’s Office」は、役所内のイノベーションハブとしての役割を果たしており、各部署がリスクを取れる機会を提供し、新たな取組にチャレンジするサポートを行っているそうです。さらには、市と大学間の連携においても、プロジェクトベースだけではなく複数年のパートナーシップも持つことで、より幅広い課題やアイディアのエクスチェンジを実現しているそうです。
また、アンケートやワークショップ、フォーラム等、市民とも多様なタッチポイントを持つことで、積極的に市民も巻き込みイノベーションを加速するインタラクティブな街づくりの在り方を目指されています。ボストンが実践しているような「街づくり」(いわば街の“ソフト”側の開発)は、今後人口減少や高齢化、過疎化などが進む日本で益々重要になってくると予想しています。

お問い合わせ

様々なご相談にお応えいたします。
下記フォームよりお気軽にお問い合わせください。