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OBOGインタビュー/<br>事業をゼロから作り出す経験は、起業後の今も大切な経験に
2022.04.19

OBOGインタビュー/
事業をゼロから作り出す経験は、起業後の今も大切な経験に

カラフル・ボード(株) CEO 渡辺 祐樹

イーソリューションズの入社前のキャリア
在学時に人工知能(AI)の研究を進める中、自らAIに関する新しい産業を創り上げていきたいと考えるようになり、研究職を続けるのではなく、ビジネスへ方向転換をしようと情報通信・経営コンサルティングを事業とする会社に新卒で入社しました。その会社では、2年間のコンサルティング営業を通じてプロフェッショナルとしてのビジネスのノウハウを習得、そしてメンバーのマネジメントを経験させていただきながら、トップセールスという成果も残すことができ、自身の成長だけではなく、メンバや組織としての成長を実体験することができたと思います。

2社目では、次のキャリアパスとして規模の大きい会社の経営やマネジメントを学ぶ必要があると考え、外資系の戦略コンサルティングファームに転職をし、3年間で様々ーな業界の大手企業における事業戦略の立案、組織改革、業務改善に携わりました。同時に、会計・ファイナンスの領域の見識を深めるために、公認会計士の資格も取得し、この時点で起業をするか、或いは会計・ファイナンスの分野に進むか考えていたところ、起業する上できっと必要な経験が積めると感じた「新しい事業をプロデュースする」会社、いわゆるゼロからイチを創り上げることを事業とするイーソリューションズ社に出会いました。

現在の仕事に活かされていると感じるイーソリューションズで得られたスキル・能力・経験
ゼロからイチを創り上げた経験は、起業した今でも大変活かされていると思います。例えば、限られた条件の中で、課題や情報のメカニズムを深く理解する「洞察力」、課題をどのように解決するかを産業や社会など大きな枠組みや視点で捉える「デザイン力(構想力)」、そして当時特に難しく感じたことは、これまでにない事業の提案を実行に移す上で、誰をどういう順番で巻き込み、誰からどのように伝えていくのかという「シナリオプランニング(力)」ですね。それらの能力を高めたり、その感覚を研ぎ澄ますことができたりした経験が、今振り返ると一番良い経験になったと感じます。

現在のお仕事
イーソリューションズ社を2011年に退職してまもなく起業し、人工知能(AI)、特にパーソナル人工知能の領域において、一人ひとりの「感性」を個別に解析する独自のディープラーニング技術の開発と、その技術を活用したパーソナル人工知能「SENSY」のプラットフォームを軸に事業展開を行っています。

エンドユーザー向けのBtoC事業も順調に広がりつつある中、特に今中核となっている事業は企業向けのサービスで、マーケティングやマーチャンダイジングの分野になります。企業が提供するサービス(ファッション、グルメ、旅行、コスメなど)が、お客様に対してどのように継続的にコミュニケーションを取っていくことがお互いにとって良いカタチ(あるべき姿)なのか、また喜ばれるのか、という観点から、メルマガやアプリなどを通じて「特定の人にパーソナライズ(個人へのカスタム化)された情報を届ける」事業が伸びています。

今後の展望に関して
一(いち)研究者としても人工知能(AI)の研究を更に深く進めていきたい想いがあります。感性(どういうロジックでどのような感情を抱くのか、行動しているのか)を解析する技術が社会に普及していく中で、1人1台の人工知能(AI)を持つ時代が近くにあるとイメージしており、その時代を創っていくことをビジョンとして描いています。

また、私は人工知能(AI)をよく「ドラえもん」に例えて話すことがあります。
夢があり楽しいシーンが想い浮かぶこともあれば、困ったときに自分のことを自分以上に知っていて、解決してくれる頼りになる身近な存在が思い浮かびませんか?(笑)
実は、それが人工知能(AI)であり、私が目指すべき人工知能(AI)の姿の一つ「身近で頼りになるパートナー」だと思っています。そして、1人1台の人工知能(AI)が生活をサポートしてくれていることで、個人だけではなく、企業の活動も連動して変わってくると思います。企画、マーケティング、販売などの仕方が従来とは異なり、同時に変わってくるはずです。私たちはその変化の時に支えるプラットフォームを目指しています。

(取材 2017年8月)

カラフル・ボード株式会社 https://www.colorful-board.com/

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